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LDK

A様邸(浜松市中区上浅田・築15年/木造2階建て住宅)

車椅子の動線を考慮しつつ明るく楽しさのあるLDKに

既存の間仕切壁を撤去、お客様が寄りやすいLDKにしました。造作のカウンターはアール形状でコンパクトながら2~3人でお茶や食事もできます。カウンター下の支柱は1本のみ、車椅子がぶつかりにくい設計です。内装はお施主様のコーディネート。イエローのキッチンと左官仕上げ風のクリーム色のクロスを合わせました。袖壁はアンティークのレンガ柄に。お部屋のアクセントになりました。

改装前

改装前

ワンタッチでこまめに水の出し入れができるタッチスイッチ水栓をセレクト。
手前でタッチ操作ができるので車椅子でも楽に使えます。

段差のない出入口とオープンなキッチンで車椅子の移動が楽に。

リフォームデータ

所在地 浜松市中区上浅田
家族構成 1人
施工面積 55.0㎡
費用 550万円
工期 1.5ヶ月
リフォーム箇所 1階全面リフォーム

お客様の声

●キッチン
L型ではシンクに向かうと背面になってしまうコンロにもA型ではほとんど移動せずに火加減を確認することができます。コンロのすぐとなりがダイニングテーブルになっているのでお鍋も 楽に運べます。

●家全体
出入り口の開口部を大きくし 引戸を多用したのでとても広々とした感じがします。狭く暗い廊下がなくなってすっきりしました。ベンチのあるユニットバスはとても快適にシャンプーや体の洗浄ができます。浴室から椅子が消えたので足元も広くなり歩行が楽にできます。

弊社プランニング&施工のポイント

すり足歩行という障害をおもちのA様からのご依頼は、『車椅子生活になったとしても、自立した生活を続けることができるように』ということでした。車椅子でも使いやすいキッチン、トイレ、洗面台。移動が楽であることを第一に考えました。施設のように機能ばかりを追求するのではなく、明るく楽しさがある住空間になるよう心がけました。

キッチンにおいてはTOTOのクラッソA型キッチンを採用。コンロの右側にペニンシュラ型のダイニング用カウンターを造作。それにより横移動が最小限となり食事の準備・配膳・食事・片付けがスムーズに。
家全体の動線は車椅子移動ということを留意し大きなカーブで曲がれるよう設計。曲がり角のある狭い廊下をなくし、十分な広さのあるサニタリールームが実現。車椅子でサニタリーを回転することで洗濯・洗面・トイレ・入浴の行為に移れるシンプルな動線がポイント。建具は開口を広く取れる引戸に。
【便利】寝室の横がサニタリールームというレイアウトなので朝の洗顔、トイレ、就寝前の入浴などが便利に。間取り変更により車椅子の回転が十分できる広さが確保できました。
【快適性】開口部が広く取れる3連動引戸や、明り取りの付いた大型引戸により 車椅子の移動がスムーズに。普段はOPENに開け放しワンフロアで暮らせるイメージとしました。握りやすいよう手掛けはハンドル型に。
【安全・安心】以前は トイレ、風呂 寝室に段差がありましたがリフォームでバリアフリーに。すり足歩行でも安心です。車椅子では、横の移動が不可能なので、回転運動 曲線をえがいた前進・後退運動で次のアクションへ移れるようなスペースと設備機器のレイアウトに。
【省エネ】玄関ポーチ・ホール・サニタリールームなどを人感センサー付きライトにすることにより便利で省エネができるようになりました。間取り変更により、狭く暗い部分がなくなり通風・採光もとれるようになりました。

平面図before&after

浴室

リフォーム前の浴室は一段低くなっていたため不安定さを感じていました。浴槽が深く入りづらかった。 開口部は出入りの楽な引戸を採用。低い椅子に座ることが大変なのでベンチカウンターのあるTOTOのUBサザナFタイプに。シャワーはもちろん、浴槽に入るときも腰掛けながら浴槽に足を滑らせ移動が楽に。『一日の疲れが癒されますね』

改装前

サニタリースペース

以前のトイレは床が一段上がっていました。ドアだったためトイレから出るときが不安定でした。 そこで、先々のことも考え車椅子対応洗面を採用。ボール下の部分に配管スペースがないことと、エンドパネルがカットされているので車椅子で回転しながらアプローチできることが決め手となりました。商品の利点を生かしたレイアウトのサニタリースペースが完成。

改装前


車椅子移動を考えたスムーズな動線に~寝室

廊下をなくしてトイレや洗面への動線を短くしました。開口部の広くとれる引き戸により車椅子の移動がスムーズに。寝室は畳からフローリングの床に。押入と床の間の一部を開放して朝の洗顔、トイレ、就寝前の入浴などが便利になりました。

改装前

廊下と段差をなくして広い間口の出入口に

リフォーム前は各所の出入口に段差があり、廊下の幅も狭く入り組んでいたため将来車椅子の生活が困難であることが予想されました。
そこで、玄関ポーチからホールへのアプローチは利き手が使えるよう玄関収納を撤去し、両側に手すりを設けました。上がり框の高い段差は式台をつけ楽にあがれるようにしました。

改装前

改装前