家族が安心して暮らせるバリアフリーリフォーム ~完全共有型
S様邸(浜松市中区・築50年/鉄筋コンクリート造3階建て併用住宅)
スムーズな生活動線で家族が集えるLDKに
12.5帖の限られたスペースにLDKをつくりました。床はフローリング張り、壁と天井は明るいベージュカラーのクロスを選びました。対面キッチンとダイニングテーブルとの間を出来るだけ広く取り、寝室からトイレまで車椅子でも移動できるスペースを確保しました。
長年愛用されていたキッチンは土間にあり、トイレや和室との間に約35センチの段差がありました。 お嫁さんのご希望で対面キッチンにリフォームしました。上部に梁があるなど、限られたスペースの中で収納を出来るだけ確保しつつ、一升炊きのガス釜と保温ジャーを置くためのカウンターと吊戸をキッチン背面に設けました。
カウンターの奥行きが浅いためそこに置けるオーブンレンジも合わせて提案しました。
空間を有効に使うため、キッチンと収納の間は70cmと最小限に抑えました。
リフォームデータ
所在地 | 浜松市中区 |
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家族構成 | 夫婦+娘+長男夫婦+子供3人(計8人) |
施工面積 | 60.3㎡ |
費用 | 650万円 |
工期 | 2ヶ月 |
リフォーム箇所 | 1階+2階トイレ |
弊社プランニング&施工のポイント
3世代8人家族のS様、ご主人が要介護認定を受けられ、日々の生活でご家族の介助が必要になりました。ご自身やご家族の負担を少しでも軽減し、寝室からトイレまで出来るだけスムーズに行動できるようにリフォームを行いました。 要所に手すりを設け、床の段差をなくし、建具は開閉しやすい引戸にしました。寝室に隣接して家族が集えるLDKをつくり段差のあった土間のキッチンを一新して、子世帯の居住スペースである2階へも行き来がスムーズになりました。 今回のリフォームは、エコポイントと介護保険の給付制度を利用しました。
平面図before&after
要所に手すりを設け動作をサポート
洗面所から出入していたトイレは出入口の位置を変え、寝室からスムーズに行けるようにしました。介助できるスペースを確保し、開閉しやすく間口の広い引戸 を設け、足元の段差なくしました。家族全員が毎日使う洗面台は、鏡の位置が低く不便だったため、正面の窓を封鎖し三面鏡付の洗面化粧台に取替えました。
土間の通路を広くするための工夫
店舗用の出入口戸から引き違いの玄関ドアにリフォームしました。プライバシーを保ちつつ、縦長のスリットにより自然採光を取入れました。通路に面した内部の出入口はガラス入りの框戸を選択。
和式と小便器に分かれた古いタイル張の2F便所を洋式トイレに
窓の断熱改修とバリアフリー改修で取得したエコポイントの"即時交換"を利用して2階のトイレリフォームを行いました。