入浴事故を防止する5つの対策は? 発生原因や対処法も紹介!


「入浴事故を防止したい」「何が原因で事故が起こるのか?」とお考えの人は多いでしょう。体も心もリラックスできるお風呂には、実は事故の危険も隠れています。実際、多くの高齢者が入浴中の事故により命を落としているのです。どうすれば、入浴事故を防ぐことができるのでしょうか。

この記事では、入浴事故が起こる原因や防止するための対策などを詳しくご紹介します。

  1. 入浴事故の発生頻度と事例を紹介
  2. 入浴事故が起こる原因は?
  3. 入浴事故を防ぐ5つのポイント
  4. 入浴事故が起きたときの対処法
  5. 入浴事故に関するよくある質問

この記事を読むことで、入浴事故が起こりやすい条件や、入浴事故を防止するために今すぐできることなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.入浴事故の発生頻度と事例を紹介

まずは、入浴事故がどのくらいの頻度で発生しており、具体的にはどのような事例があるのかをまとめました。

1-1.高齢者の入浴事故は交通事故より多い

高齢者の入浴事故は年々増加しており、現在では交通事故より多いといわれています。少子高齢化がすすみ、一人暮らしの高齢者が増加していることがその背景にあるでしょう。入浴中の異変に気づく家族がいないこと・入浴事故を防止するための対策が十分に行われないことが、主な理由と考えられます。近年、入浴事故によって亡くなった高齢者の数は、年間5,000人以上いるのが現状です。

1-2.持病や前兆なしで発生するケースも

入浴事故は、もともと持病があった人や、入浴前から体調不良を訴えていたなどの前兆があった人以外にも発生しています。また、高齢者だけに限った話でもありません。いつ、誰に起こってもおかしくないのです。そのことを忘れずに、普段から入浴事故を防ぐための対策を考えておく必要があるでしょう。

2.入浴事故が起こる原因は?

入浴事故が起こる原因について解説しましょう。

2-1.ほとんどが入浴中の意識障害による事故

入浴事故のほとんどが、入浴中の意識障害によるものです。寒い脱衣場で服を脱ぎ、湯船につかると、その寒暖差によって血圧が著しく変動します。脳や心臓の血流が急激に低下し、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしてしまう可能性が高くなるのです。この現象を「ヒートショック現象」と呼び、浴槽につかっている間に意識障害を起こし、溺死してしまうケースも少なくありません。

2-2.ヒートショック現象を引き起こす要因を知っておこう

ヒートショック現象は誰にでも起こり得るものですが、特に注意が必要なのは以下のような人です。

  • 65歳以上の高齢者
  • 高血圧や糖尿病・動脈硬化などの持病がある
  • 肥満気味
  • 睡眠時無呼吸症候群など呼吸器官の問題を抱えている
  • 不整脈がある
  • 飲酒後に入浴することが多い
  • 熱いお風呂に入るのを好む

3.入浴事故を防ぐ5つのポイント

入浴事故を防ぐための対策をご紹介しましょう。

3-1.お湯の温度を41度以下に設定する

体が冷えている状態から急に熱いお湯に入ると、血圧が激しく変動します。湯船に張るお湯の温度は、41度以下に設定しましょう。また、長時間お湯につかるのも望ましくありません。湯船につかる時間は10分程度を目安にすることをおすすめします。

3-2.脱衣所や浴室内を暖めておく

できるだけ寒暖差を少なくするために、脱衣所や浴室内を暖めておきましょう。脱衣所に暖房器具を設置する・浴室暖房機能をつけるなどの方法がおすすめです。また、入浴前に浴室全体に熱いシャワーをかけたり浴槽のふたを外したりして暖めておくのもよいでしょう。

3-3.水分補給をしてから入浴する

入浴中は汗をかくため、体内の水分量が減ります。血液がドロドロの状態になると血栓ができやすくなるので、入浴前にしっかり水分補給をしておきましょう。入浴後にも水分をとるのがおすすめです。

3-4.飲酒後の入浴は避ける

飲酒によって血管が拡張すると、血圧が低下しやすくなります。入浴前にはアルコールを摂取しないようにしましょう。晩酌の習慣がある人は、夕方、早めに入浴を済ませてからお酒を飲むのがおすすめです。

3-5.入浴前は家族にひと声かける

高齢者は、家族にひと声かけてから入浴する習慣をつけましょう。万が一、入浴中に異変が起きたとき、お風呂に入っていることを家族が知っていれば、早めに気づくことができる可能性があります。

4.入浴事故が起きたときの対処法

万が一、入浴事故が起きてしまったときの対処法をご紹介します。

4-1.浴槽の栓を抜き、浴槽内から救出する

浴槽内で事故が起きた場合は、ただちに浴槽の栓を抜き、可能であれば浴槽内から救出しましょう。浴槽内から救出するのが難しい場合は、顔がお湯に沈まないよう上半身を起こすなどしてください。意識障害を起こしている場合はすぐに救急車を呼びます。

4-2.心臓マッサージと人工呼吸をする

救急車が到着するまでの間に呼吸を確認し、呼吸がない場合は心臓マッサージと人工呼吸をしましょう。万が一のときに備えて、救命講習を受けておくことをおすすめします。

5.入浴事故に関するよくある質問

「入浴事故について知りたい」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめました。

Q.ヒートショック現象は、お風呂以外で起こることもあるのでしょうか?
A.寒暖差が激しい場所では起こる可能性があります。特に、トイレは要注意です。

Q.食後すぐ入浴しても問題ありませんか?
A.食後は血圧が少し低くなっているため、すぐに入浴すると血圧の変動が大きくなり、ヒートショック現象を起こす可能性があります。最低でも食後1時間は待ってから入浴しましょう。

Q.入浴事故を起こさないためには、何時ごろの入浴が望ましいですか?
A.16~19時の間は人の体温が最も安定しています。その時間帯の入浴が望ましいでしょう。

Q.ヒートショックは高齢者以外でも起こる可能性がありますか?
A.40代でもヒートショックで救急搬送された例があるため、高齢者以外の方も注意が必要でしょう。

Q.冬になると部屋ごとの寒暖差が激しくなるため、ヒートショックが心配です。どんな対策がありますか?
A.部屋ごとに暖房器具を設置する方法もありますが、今後のことも考えて断熱リフォームを検討するのもよいでしょう。

まとめ

入浴事故の発生頻度や発生原因・予防のポイントなどを詳しくご紹介しました。入浴事故は、ほんの少し意識するだけで防ぐことができる場合もあります。ぜひこの記事を参考に、安全で快適な入浴を楽しんでください。